[HOMEへもどる]

 


■Epsilon BIOS with Undiluted Platium   Last Update:2006/08/27

 

●概要

 Epsilon BIOSはPSP向けのModチップであるU.P.が登場すると同時にv1.0がリリースされ、現在ではv1.1がリリースされて

いるようです。サポートするPSPのファームウェアは2006/08/27現在 v2.71のみとなっていますが、リカバリーモードによる

簡易なアップデート方法よりこれからもサポートされるファームウェアは増えると考えられます。

 

 ただU.P.を使用するユーザーが圧倒的に少ない事や取り付けをせずともほぼ同様の機能を実現するカスタムファームウェア
などの登場により、使用するメリットは殆ど無いと言えます。ハード面から見てU.P.によるもの/オンボードフラッシュの二つの

NAND Flashを持つ事は一回壊れてしまうと二度と復活できない単体に比べて大きなアドバンテージとなっていますが、トロイを

防ぐツールも出ている事からこれからU.P.を取り付けるユーザーは余り増えない傾向に有ると考えられます。国内サイトでは余り

Epsilon BIOS自体も記事になっていないようなので、試してみました。

 

  

●Epsilon BIOSの実現

 機能を実現しているのは以下のようになっているからです。

 

 -U.P.・・・Epsilon BIOS Bootloaderがフラッシュ内に書き込まれている

 -PSPオンボード・・・Epsilon BIOS Core + PSP v2.71のファームウェア

 

上記のようになっている事で、PSPをパワーオンするといつも必ずbootloaderを通してオンボードのフラッシュからファームを読み込む

ため、v2.71でのエミュレーターの動作などをEpsilon BIOS Coreで管理する事が出来るようです。これを裏付ける物として図1-1

を見て頂けると分かりますが、UMDを読み込んだり・自作ソフトを読み込んだりした後にXMBに戻る時には左上にEpsilon BIOSのロゴ

が表示されており、ファームウェアがEpsilon BIOS Coreで管理されている事が分かります

 

          

                                        図1-1 Epsilon BIOS Core + v2.71

  

●準備する物

 準備する物としてはEpsilon BIOSのファイルだけですが、非常に見つかりにくい場所にありました。何でこんな所にあるのかな、とは

思いますが、とりあえず動作したので下にリンクを張っておきます。

 

 Epsilon BIOS

 

 

●Epsilon BIOSインストール方法

 Epsilon BIOSを起動させるためには以下の事が出来ていなければなりません。その条件とは、

 

 (1)U.P.を完全に取り付けている事

 (2)別のPSPから吸い出したフラッシュイメージを持っている事

 

この二つの条件が揃っていないと不可能です。インストール手順としては以下の通りです。

 

(0)ms0:/PSP/GAME/UPDATE/EBOOT.PBPPSP v2.71のファームウェアを置いておく

(1)PSPをU.P.のプログラミングモードで立ち上げる

(2)U.P. FlasherでEpsilon BIOS bootloader.flashをU.P.に書き込む

(3)MSのルートに別のPSPで吸い出したNAND ROMイメージを ms0:/nandImage.flash として保存する

(4)PSPを起動するとEpsilon BIOSのリカバリーモードで立ち上がる(図1-2)

         

                             図1-2 Epsilon BIOSをリカバリモードで起動 

 

(5)オンボード上のフラッシュロムがv2.71以外の時(壊れている、v1.50など)は全てエラーとして扱われ、リカバリーモード

  として起動する(図1-2参照)

(6)Xボタンを押して、メニューを開く(図1-3参照)。ここでオンボード上のフラッシュロムを修復する事が出来るので、項目を選択

        

                         図1-3 Epsilon BIOSメインメニュー画面

 

(7)項目を選択すると図1-4のように注意書きが示される。同意できる場合はSTART+SELECT+L+Rを同時押しする

      

                             図1-4 オンボードフラッシュ修復の前に

 

(8)とりあえずフラッシュ書き込み中は電源をOFFしないようにする。バッテリーを装備しておくと安全だが、管理人は面倒なので

  取り付けずに電源ラインのみで書き込みを行った(図1-5)

  

       

                              図1-5  オンボードフラッシュを書き換え中

 

(9)書き換え終わったらPSPを再起動してリカバリーモードからMS上のアップデーターを起動する。吸い出しているNANDイメージ

  がv2.71の時は不要な作業だが、管理人はPSP v1.50を吸い出したので今回は行った(図1-6)

           

                         図1-6 ファームウェアアップデート作業

     

(10)上記の一連の作業を終え、再起動するとリカバリーモードでは立ち上がらなくなっており、オンボード上のフラッシュから

   ファームウェアが呼び出されるようになる

 

 

●動作画面 

 というわけで一応導入が終わったので、早速試してみました。v2.71でありながらそのままv1.50のように自作ソフトを起動できるというのは

結構新鮮な感じがしました。今回使用したエミュレーターは最近話題のgpSP 最新版v0.60 + Team KNOxさんのBONSAI softwareで試して

みました。起動自体は普通のゲームを動作させる時と変わらず、特に何も考えずにXMBから動作できました。気になるgpSPですが、下の動画

ではゲーム自体は微妙な動作になっていますが、本体の動作自体は正常なものとなっております。


 

 

 

●動作を終えて

 Epsilon BIOSを立ち上げるまでにはU.P.を正常に起動させ、筐体内に組み込まなければ行けないと言う高いハードルはあるものの、動作させるまで

の行程が楽しくもあり辛くもありました。概要でも少し書きましたが、同様の機能やトロイを回避する方法はいくらでも出てきている状態なので、Epsilon BIOS

の需要や必要性は以前よりは無くなっている物と思われます。また金銭面や時間を考えると、取り付け作業や動作させるまでの作業を楽しめる人でないと

かなり意味のない物とも言えます。色々と改造してみたい人やチャレンジしたい人は、取り付け及びEpsilon BIOSを起動することまで試してみては如何でしょうか?

 

 

 

[HOMEへもどる]


copyright (C) Emu on PSP 2005 - 2006